夏になると食べたくなる「そうめん」。揖保乃糸の特級以上とされる「黒帯」のそうめんに夢中になっているソレドコ編集部・Oがその魅力を紹介します。ギフトの定番ですが、自宅用に「お取り寄せ」をして、ぜひその違いを体感してみませんか?

突然ですが、そうめんは好きですか?
好きな人も、嫌いな人も一度は食べたことがありそうなそうめんのブランド……
それが揖保乃糸ではないでしょうか。

自宅用に買い置いていた熟成麺。取り寄せだと箱買いできるのでテンションも上がります
この揖保乃糸、実は「等級」があるのです。上から、
- 三神
- 特級
- 縒(より)つむぎ
- 播州小麦
- 熟成麺
- 上級
- 太づくり
の7つ。等級ごとにそうめんを巻く帯の色が違い、特級以上は「黒帯」になっています。また、一部等級にはやや値段の高い「ひねもの」(年単位で熟成させたもの)がラインナップされています。
詳しくは、揖保乃糸をつくる兵庫県手延素麵協同組合の公式サイトをご覧ください。
スーパーなどでよく見かける「赤帯」は、下から2番目の上級ですね。
下から2番目で上級なんて……と思った人も多いでしょう。この等級は、主に小麦粉の質や麺の細さなど「つくり方の違い」によって分けられたもので、必ずしも上の等級ほど高価で高品質というわけではないのですが、それでも「イイやつはうまいのか」気になるところですよね。
……で、この夏そうめんを食べるなら、ぜひ一度「黒帯」を試してみてほしいのです。つまり「イイやつ」です。ネットでは「赤帯で十分」みたいな評判もチラホラ見かけますが、一旦何も考えず黒帯を取り寄せてみてください。
これまで「匂いや食感が合わなくて……」とそうめんを避けていた人も、間違いなく世界が変わるはずです。
黒帯の揖保乃糸は、「糸」のような細さでありながらも、しっかりとしたコシがあり、つるつると上品な喉越し。鼻に抜ける小麦の香りも素晴らしく、薬味や麺つゆに負けない存在感があります。なんなら薬味や麺つゆなしで食べてもうまい。

世界が「黒帯か、黒帯以外か」で見える
もともと「そうめんなんてどれも同じでしょ」と思っていたのですが、今となっては後悔しています。もっと早く黒帯を食べておけばよかった。
もちろん赤帯も十分過ぎるほどおいしい。でも、一度黒帯の味を知ってしまうと、もう戻れない。世界が「黒帯か、黒帯以外か」で見える。最近は心なしか、乾麺の手触りすら黒帯とそれ以外では違うように感じてきました。
きっと、食べるモチベーションも「そうめんでいいか……」ではなく、「そうめんがいい!」になるでしょう。
尖った香りや食感はないのに、なぜか中毒性がある。それが黒帯の魔力なのです。
そういえば子どもの頃、実家にお中元で揖保乃糸が届いていました。何帯だったかは忘れたけど、もしかすると黒帯だったのかもしれない。何帯か認識していなかった時点でもったいないのですが、当時は加えて「どうしてジュースやゼリーじゃないの?」と勝手に失望していたものです。そうめんに心踊らない子どもでした。
今はその時の遅れを取り戻すかのように、この時期になると黒帯を大量買いしています。もうお中元を待たなくてもいつでも買える。これが大人になったってことか……。
皆さんも黒帯を食べて「世界を変えて」みませんか。そこから各帯を食べ比べるのもよし、「茹で方沼」や「薬味沼」「めんつゆ沼」といった、より深淵なそうめん沼にはまるもよし。とにかく、揖保乃糸で今年の夏を始めましょう。
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